サンドーム北動物霊苑、今年最後の祥月月忌法要になりました。
たくさんの方が家族動物の供養に来られました。
　

　
⇓　こんな法話をいただきました　⇓
今年最後のご供養となりましてとてもいい天気にめぐまれました。
今年１年ご供養にきていただきありがとうございました。
また来年も末永くよろしくお願い致します。
　
本日は１２月８日
私達には特別な日なのです。
お釈迦様がお悟りをひらいた日なのです。大事な大事な日なのです。
この時に一泊の研修がございますが座禅を組ませてもらってます。
役２５００年前仏教が始まった日になります。
こんな日にみんさんとご供養できるということは考え深いものがあります。
　
１２月になりますとこんな言葉が思い浮かびます。
「看よ看よ臘月尽く（みよみよ　ろうげつつく」
看よとはよく見なさい、臘月とは１２月を表します。
よくみなさい、あっという間に一年が過ぎますよ。ちゃんと今日なすべきことをしてるかという事です。
　
「門松や冥土の旅の一里塚　めでたくもありめでたくもなし」
こういった言葉もあります。
門松はお正月の縁起物でありますがそれが立ったということは１年が過ぎるということなのです。
一歩死に近づく・・・冥土の旅の一里塚　めでたくもありめでたくもなし
一休さんの詩になります。
　
今日という日当たり前とせず自分の立ち位置を見極めて今なすべきことを考えていかないといけないのです。
では、どういうことを成し遂げていけばいいのですか？
ここが大事なのです。
　
うちのお寺は臨済宗で京都にありやく６５０年前に建てられました。
一番最初の和尚さんに無相大師（むそうたいし）という方がいます。
この方は自分の語録といものを一切残していません。
そのなかで逸話がいくつか残っていて一つこんなお話があります。
今では立派なお寺も６５０年前は雨漏りいっぱいするようなお寺だったのです。
修行僧がたくさんいましてある日雨が降ってきてたくさん雨漏りがしてきました。
無相大師が「誰か雨漏りを受け止める器を持ってこい」と言いました。
みなさんなら何を持っていきますか？
バケツなど水がたまるものを持ってきますよね？
違うのです。
一人の修行僧はザルを持ってきたのです。
しばらくしてから他の修行僧は立派な桶を持ってきました。
みなさんならどちらを褒めますか？一般的には桶を選びますよね？
無相大師はザルを持ってきた方を褒めました。
　
頭で世の中を考えれば良い悪い出来る出来ないそんな世界かもしれませんが大事なのは
その子がサッと出してきてすぐ働いて師匠が望んでいるものをパッと持ってくる心をまず褒めた。
でももう一つは雨漏りしてるなら大工に頼めばいいじゃないですか。
でもこの話が６５０年も残っているのはザルが大事なんではと思います。
ザルっていろんなものを受け取りますが水は抜けていきますよね。
つまりザルのような心で生きなさいよってことではないか。
つまりあれがいいこれがいいという執着でなく水のように流れてザルのように受け止めていくけどまた忘れていく
そういう生き方をしていくことが大事なんではないかと。
　
ザルのような心はみなさんなんです。
家族動物を亡くされて辛いじゃないですか。その辛みというのは自分でしか分かりません。
もちろんそれを抱えて今日・明日と生きていくんですけどそこに執着していないから手を合わせに来られるのです。
留まらずに今日一日・明日一日と一日ごとに出来ることを成していくなかに
ちゃんと供養ができている立ち位置に幸せがあるわけですよ。
あっという間の人生だから今できることを成していかなければなとそう感じます。
　
《次回の法要の日程をお確かめください》
　
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